こんにちは。まじょじょまです。
新学期が始まって3か月目に突入したところですが、来春のランドセル商戦は4月からとっくに過熱しているんだそうですね。
ランドセルの選択肢は増えたけど・・・でも正直、重いよね・・・
我が家も娘が入学する前、ランドセルを探しにいろいろなお店をまわりました。
今は選べる色は多いし、女の子が喜びそうなプリンセスチックな刺繍が入ったもの、可愛いチャーム付きのもの、逆に大人受けしそうなシックな色・形のものなどなど、バラエティーに富んだラインナップでとても驚きました。お値段も衝撃的!
私が小学生の時は、基本男の子は黒、女の子は赤のランドセルが当たり前の時代でした。同じ学年120人ちょっとの中の1人だけピンクのランドセルの女の子がいたけれど、それは本当に学校全体でみても珍しかったです・・・。
このランドセル選び、見た目ももちろんだけれど、重さってとても気になるポイントじゃないですか?
私が親になるずっと以前からCMで散々『軽い』と謳っているのを耳にしていたので、今のランドセルは本当に軽くなってるんだろうなと思っていたのですが、実際に持ってみてびっくり。
「えっ・・・、全然軽くないじゃん・・・」が感想でした。しかも軽いのを売りにしている会社のが一番軽いのかと思いきや、そうでもないんですよね・・・。
私の中では結構な衝撃。
『この軽くもないランドセルに更に荷物をパンパンにつめて登校するの?!』『一体、全部で何キロになるの?!』とランドセルを背負っているというよりも、逆に背負われているようにすら見える小さな娘を見て大いに不安になったものです。
ランドセルは安全なの?—転んだときにゾッとしたこと
実際、入学すると荷物のなんと多いことでしょう!
ランドセルの中に余裕があることって基本的にほとんどありません。
おすすめポイントに『荷物がたくさん入る』と書いてあるけど、実感としてあまり入る感じがしないのよね・・・。そしてランドセルって硬いから、荷物の形に沿ってくれないんですよね・・・。だから結局別で手でもっていかなくちゃいけない。
ランドセルの他にも水筒、曜日によってはタブレット、図書バック、給食がない時は学童保育で食べるお弁当、新学期なんかは机の引き出し、絵の具、習字道具、文房具や教材セットetc・・・お天気が悪かったら傘もささなくてはいけません。
とにかく荷物が多い!
しかも我が家はガードレールのない大通りを歩いて登校しなくてはいけないんです。
通勤の車、何台もの超大型トラックがものすごいスピードで横を通りすぎていきます。
娘が歩きながらふらつく度にヒヤヒヤ・・・。地区の交通安全の要望などで毎回横断歩道やガードレールの設置などを希望しても全く通りません・・・何かしら代替案を出してくれるならまだしも、ただダメでしたというだけ。何も変わらないのに毎年なぜ話し合いの時間を設けるのでしょう・・・。
いつも不安に思っていたところ、ある日、より怖くなったことがありました。
娘の同級生の女の子が集合場所に遅刻しそうになって大慌てで家から飛び出してきたことがありました。
両手には荷物をいっぱい抱え、必死の表情です。
何だか危なっかしいなと思いながら見ていたところ、案の定、躓いて思い切り転んでしまったのです。
大声で「大丈夫~?!」と問いかけても起き上がれません。
私が慌てて駆け寄ると、起き上がろうとするもランドセルが重すぎて起き上がれず、「う~ん、う~ん。」と唸っている彼女がいました。私が手を貸してやっと起き上がれた彼女。
小さく「痛いぃ・・・」と言いながら涙を必死に堪える姿。
痛いし重いし遅刻しそうだし、もう散々な気持ちだったと思います。
私はと言えば・・・、可哀そうという気持ちと共に
ぞっとしました・・・。
これが大通りだったら?
起き上がれないところに、車が気付かずに走ってきたら?
恐ろしくて恐ろしくて・・・本当に怖くなりました。
以前、ランドセルは転んだ時に地面に頭を強く打ちつけるのを防ぐのに役立っているんだと聞いたことがあります。
でも、本当に安全なのでしょうか・・・。実際に転んで直ぐに立ち上がれない姿をみたら、『ランドセルは安全のために素晴らしい!』とは手放しでは思えなくなってしまいました。
誰のためのものなのか―いろいろな『当たり前』に縛られるもの
もちろんランドセルの重さ、形状だけが問題ではないでしょう。
最近はナイロン製のランドセルも出てきていて、素材への工夫もみられますしね。
でも形状はやっぱりランドセル型なんですよね・・・なんでなんだろう?
そもそも学校への登校は『ランドセル』でなくちゃいけないんでしょうか。ナップザックとかリュックなど背負いやすい、または持ちやすいバッグではダメなんでしょうか。
娘が入学する際、学校から配られたプリントのどこにも『ランドセルで登校』とは書かれていませんでした。持ち物欄にもカバンについては一切触れられていませんでした。遠足の時はわざわざ『リュック』と書かれているのにね・・・
ただ、プリントの一枚に当たり前のように『登下校の地区別に色分けされたリボンを毎日ランドセルに付けて登校するように』という指示がありました。
『ランドセル』が当然という意識の表れだと思います。
そもそも、学校の荷物を減らすことはできないんでしょうか。
教科書はA4サイズでないといけないんでしょうか。
学校のタブレットを家庭学習に使用する必要があるのでしょうか。
いちいち学期末に全ての道具を持ち帰る必要があるのでしょうか。
いろいろな『当たり前』に縛られ、いろいろな業界がその『当たり前』の規格やルールに当てはめて商品だったりルールを作っていこうとする。
一体誰のためのものなのでしょう?
娘が入学して何年か経ちます。
彼女の体は日々大きくなっていきますが、不安は一切なくなりません。
車がビュンビュン行き交う大通りを大荷物をもって登校していく娘。
その無事を祈りながら、今日も変わらず彼女の後ろ姿を見つめる母です。
布製のランドセルを使っている子に出会いました!
この記事を書いてすぐの頃、学童で布製のランドセルを使っている子に出会いました。お母さんに使い心地を聞いてみると・・・。
「軽さ重視で選んで、実際軽くて、その面では良いんですけど・・・。このランドセル、チャックで開け閉めするタイプなんですよ。普通のランドセルみたいにガバッと開かないから中身が見渡せないんです・・・。それで持ち物が入っているのか、いないのか確認がしづらくて・・・だから忘れ物が多くなっちゃって・・・」とのこと。
な、なるほど・・・。小さい子って、パッと見でなかったら、それ以上は探さず「ない」って言いますもんね・・・。あと通常のランドセル用のグッズ(反射鏡付きカバーなど)が合わないそう・・・。
むむ・・・、一長一短ですね・・・。