ニュースでしばし耳にする『解散総選挙』。
これがどういったものか理解できてる方ってどれくらいいるんでしょうか・・・?
最近もよく岸田総理と記者のこんなやり取りを見かけますよね。
総理!解散総選挙はありますか?
いえ、今は考えておりません.
ニュースでは「与党内でこんな意見も出ています。」と、こんな声も紹介してるよね。
できるだけ早く解散した方が!
とか。
いやいや、焦って今、解散しない方が良い。
しっかり目の前の問題に取り組んでからでも遅くない!
とか。
何?何?何?なんでそんなに解散、解散言ってるの?!
学生時代、確か公民の授業でやったよね・・・。
解散総選挙って、そもそも衆議院だけのものじゃなかったっけ?
しかも、総理大臣が解散させる権利をもってるんだっけか・・・?
もう〇十年も前に習ったことなので記憶はおぼろ。
ただ、習ったことの意味を当時よく理解できなかったな、という記憶はしっかり残っている。
私はニュースを聞きながら『?マーク』が、ばばばばっ!と頭に浮かんできたわけです。
そもそも、なんで4年の任期満了前に解散するの?!
選ばれたからには任期を全うする責任があるんじゃないの・・・?
でも何かしらのメリットがあるから解散総選挙をしたがる人がいるのよね?
そのメリットって何なの?
私と同じように、そういった疑問を持たれた方はいらっしゃらないでしょうか?
もし疑問に思ったなら、その時がチャンス!
だって知らないままでいるの、もったいない気がしませんか?
これから先、より良い未来を作っていくためにも、それを担っていく子どもたちと、政治のこと、経済のこと、世界のことなど世の中で起こっていることを当たり前に話したり、考えたりできるようになりたいですよね。
というわけで、解散総選挙とはどういった物で、何のために行われるのかご紹介していきます。
【読売KODOMO新聞】解散総選挙って何さ?
解散総選挙とは・・・ 議員の任期満了前に衆議院が解散された際に行われる選挙をいう。
いやいや、そもそも『解散』と『総選挙』って何?ですよね。
国会には衆議院と参議院の2つがありますよね。
衆議院議員は任期が4年で、参議院議員は任期が6年。
この内、衆議院議員に関しては任期の途中であっても内閣総理大臣によって一斉に辞めさせられることがあるんですね。これが所謂『解散』です。
『解散』になった場合、その後新しい衆議院議員を選ぶ選挙があり、これを『総選挙』というんです。
※ところで、なぜただの『選挙』ではなく『総選挙』というかご存知ですか?衆議院は全員を一度に選び直すのに対し、参議院は3年ごとに選挙を行い、半数ずつ交代していくので『総選挙』とは言わないんですって!
ちなみに『解散』には2種類あるんです。
1つ目は衆議院が「この内閣は信用できない!支持できない!」と内閣不信任決議案を提出したとき。
それが認められた場合、内閣は下記の①か②のどちらかを選び、実行しなくてはいけません。
①議会に対抗して10日以内に衆議院を解散させる。
②内閣(内閣総理大臣と国務大臣全員)を総辞職する
この①(※69条解散)を選んだ場合に『解散総選挙』が行われるのですね。
この選挙では不信任決議案を提出した衆議院と内閣とでどちらの意見が正しいのかを国民に問いかけ、選んでもらうという意味合いがあるんですね。
※でも実際にはこのパターンはあまり多くはないんですって。
そして2つ目は内閣総理大臣が『解散権』を行使する場合(※7条解散)。
内閣総理大臣は政治の大事な場面になると衆議院を解散することのできる『解散権』という権利をもっているんです。
ちなみに政治の大事な場面というのは・・・
①内閣が提出した法案が衆議院で可決されなかったとき。
②新たな政治的な重大課題に対処しなければならないとき。
③国内情勢の変化により国民の意見を確認する必要があるとき。
④内閣が基本政策を根本的に変える場合。
でも実際には①~④の理由よりも、自分を支持してくれる政党の仲間が増やせそうなときに解散に踏み切ることが多いのが現状なんだそう。
※なるほど、なるほど。だから内閣支持率が上がってきた(勢いののっている)有利なタイミングで解散を押してる政治家がいたわけね!
うふ、わかるって面白い!
今日も一つ賢くなったぁ。満足満足♪